バックナンバー

Vol.151

Vol.150

Vol.149

Vol.148

Vol.147

Vol.146

Vol.145

Vol.144

Vol.143

Vol.142

Vol.141

Vol.140

Vol.139

Vol.138

Vol.137

Vol.136

Vol.135

Vol.134

Vol.133

Vol.132

Vol.131

Vol.130

Vol.129

Vol.128

Vol.126

Vol.125

Vol.124


ピコット便り Vol.133  蕾ふくらむ・・・早春の号

                                            2002.早春

 

 21世紀へのメッセージというテーマでコメントを求められた時私の頭に浮かんだのは、
「お金さえ出せば何でも手に入って当たり前と思うのは、もう止めなくてはいけないなあ・・・」ということでした。
 

 人間が地球の主人公、経済効率重視、何より便利な暮らし・・・というふうに、人類は走り続けて来ました。けれども、物や便利を買うことで(プラスティックから核廃棄物までの)ゴミは地球にあふれ、自然を切り開いて生態系も傷めてしまいました。そこまでしても、人はお金で幸せになれるとは限らないのです。(勿論無いと困るけれど!)
 

 これまでの価値観を離れ、自分は何に本当の幸せを感じるか、その実現のために何を選びどんな不自由を引きうけるか、といった、価値観を築き直す作業を、他でもない自分自身がしなくてはいけないのだと、改めて思ったのでした。
  

 でも、だからといって買わなければ良いのかといえば、それもまた違ように思います。例えば、無農薬野菜は農薬と化学肥料で作られた野菜より高くなります。価格が高いからと誰も買わなければ作る農家もなくなり、欲しいと思った時に手に入れる事が出来なくなるでしょう。
 

 本の世界も同じです。本が売れる事で作家は著作活動を続けられるし、出版社も存続します。質の良い本に巡り会いたいと思う読書人に、"おもしろい"と感じた本を買って頂くことで、出版業界は支えられてるのです。
 

 物も情報も、欲しいと思ったらいつでも手に入るという訳ではなく、わたしたちは支払うことで、その供給をも支えているのですね。今だけの便利のためでなく、本当に必要なものを育てるためにお金を支払えるようでありたい。そう思いませんか?心を動かされる本に出会ったら、買うことでその本の存続を、どうぞ支えてください!というのが本屋としてのお願いです。思わず力の入ってしまう、今回のテーマでした。