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ピコット便り Vol.132  青空雲ゆく…秋の号

                                            2001.秋

 

 情報も物もあふれている時代です。手に入る全てを自分のものにしようとする時代は終わって、自分にとって本当に必要な情報や物を選んでいく時代なのだと思います。そのためには、何が自分にとっての"本物"であるかを選ぶ力が必要になるのでしょう。


 日ごろ子どもの本に埋もれて暮らしているのですが、一般社会?でベストセラーと騒がれる本は気になり、時間と興味があれば読んでみるようにしています。さすがと感銘を受けるものも有れば、それほどでもないと感じるものも有ります。そんな中に、ストーリー展開としてはとても面白いのに、我を忘れて没頭できないと感じる作品が有ります。何が原因なのかしら?私の場合、大抵それは、語られる言葉の粗さが気になってしまうせいの様です。


 原稿用紙何百枚の長編も、36ページの絵本も、ひとつのお話であるのは同じです。絵本の場合、字数が少ないだけ言葉を推敲しなくてはなりません。わずかな文字で、ストーリーを現し思いを伝えるのには、詩を編むような作業が有るのだと思います。そうして練られ研ぎ澄まされた言葉に成る絵本を日常読み暮らして、いつのまにか精度の低い文章に抵抗を感じるようになってしまったのでしょうか?
 

 薄味の野菜を離乳食に育ったら、毎食コンビニのお弁当では満足できなくなる筈です。よく整頓された部屋に慣れていれば、乱雑な部屋は落ち着かないでしょう。(耳が痛い・・・)溢れる情報や物の中から自分にとって本当に必要な物を選び取っていくためには、質の良い物、質の良い言葉にたくさん触れて育つことか・・・と、思わない訳には行きません。今回のこの文章を書くのには本当に勇気が要りましたが、(自分の文章には気が滅入ります ・・・笑)子どもたちには、選び抜かれた言葉に触れて育って欲しいと思います。