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ピコット便り Vol.126  こたつで読書・冬の号

                                                  1999.冬



児童書専門店は絵本中心の品揃えですが、だからと言って小さいお客様ばかりというわけでもなく、実際には大人の方のみのご来店の方が多いかもしれません。絵本は両親から子どもへの、又知人から知人へのプレゼントとして選ばれる事が多いのです。
■「

 「絵本を贈るってむずかしいわね。」
と言いつつ楽しそうに、あれこれと手にとって選んでいらっしゃる様子からは、贈る楽しさも感じます。でも確かに、絵本を贈るのは他の品物を送るより難しいところもあります。 それは、絵本という「物」とともにその本の伝えるメッセージを贈る事にもなるからだと思います。それでも、例えば食品を送るとき自分が嫌いなものを選ぶという事はまずないので、本の場合も、私は大好きだけどあなたはいかがですか? という気持で選ばれたら良いのではないかと思います。

 ピコットではよくプレゼント選びのお手伝いをさせていただくのですが、その場合、ご希望や先方様の情報を伺って何冊かに絞り込み、あとはお客様に決めていただく様にしています。気に入って贈っていただきたい、それが本を贈る楽しさだから、と思っているのです。
「この恐竜の本、迫力がある!」
でも
「この詩集の装丁、おしゃれね」
でも 「この絵のタッチが気に入った」
でも良いのではないでしょうか?

 心に触れたものを、選んで贈り、それが身近なお子様なら「一緒によもうね」というもう一つのプレゼントも添えて、を贈り手と受け手がひとつのワンダーランド共有できるのが絵本のプレゼントの楽しさかと思います。