“おばあさんの軽快な毎日”の号 2015.9

 少なくとも、絵本の中ではおばあさんたちは元気です。歳を重ねるって、悪いことじゃない。楽しく生きる術を身に付け世間のしがらみからも自由になって、自分らしく生きられるならと、実はわたしも、おばあさんになるのが楽しみなんです。・・・もう、なっているよ・・・って?そういえば最近生き易い気がしてます。(^^)/

 

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おばあちゃんから

ライオンをかくすには


 

ヘレン・スティ−ブンス ・絵
さくまゆみこ 
ブロンズ新社
本体 ¥1,400.
初版 2015.1
横28cm×縦26cm
対象:4歳から

 

 

 

 アイリスはライオンと暮らしていました。ライオンは、泥棒から博物館の宝物を守った、町のヒーローです。ある時、両親が旅行に出ることになったので、おばあちゃんがやってきて、アイリスのお世話をしに来てくれました。でも、ライオンがいることに気付いたら、おばあちゃんはびっくりするに違いありません。あの手この手でライオンを隠そうとするアイリス。けれども、おばあちゃんの方も何だか様子が変です。大きな衣装箱を持ち込み、スーパーでやたらと食料を買い込み・・・。そうしてとうとうある夜中、ライオンがガオーッ!

 

 

おむすびころりん

 

松谷みよ子 
長野ヒデ子
 
童心社
本体 \1,1
00.
初版 206.12
横19.5cm×縦25cm
対象:4歳から

 

 

 

 ねずみの穴におにぎりを落とすと、おむすびころりんすっとんとん♪♪♪ というねずみの歌が聞こえて、ねずみたちがおむすびのお礼に、大判小判をどっさり持たせてくれる、あの昔話。おにぎりを落とすのはたいていの地方で「おじいさん」と伝わっています。でも作者の松谷さんは、おばあさんが登場する地方の伝承から絵本を書きました。この絵本では、「ばあさま」がおにぎりを落とし、自分も穴に入って、立派に大判小判を持ち帰ります。でも、真似をしようとした隣のばあさまは、意地悪で欲張りだったせいで大変な目に遭ってしまいましたよ。おばあさんがみんな人生の達人になれるわけじゃないんですね。

 

 

おばあさんのひっこし

 

エドナ・ベッカ− 
神沢利子・山田ルイ 
白根美代子 
福音館
本体 \800.
初版 2015.4(こどものとも1996.3)
横26.8cm×縦19.5cm
対象:5歳から

 

 

 

 川沿いの小さな家で、二匹の猫とロバと牛と暮らしていたおばあさんは、長いあいだに家がすっかり古ぼけてしまったことに気がついた。そこでみんなで引っ越すことになったよ。家財道具を積んだ馬車で進んでいくと、ペンキの色も新らしい黄色い素敵な家が見つかった。その家にみんな大満足だったが、ロバだけが文句を言う。川に口を付けて水が飲めないのがイヤなのだと。そこで、みんなは、次の家を探しにまた出発したよ。でも今度見つけた緑色の家は、牛が気に入らなかった。そして、そのまた次のピンク色の家は、今度は猫たちに不評。仕方なく、また家を出たおばあさんと4匹は、馬車で進んでいくうちに、小川の横に、素敵な白い家があるのをみつけたのだけど、ね・・・。


 

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