“秋の調べ物 ”の号 2014.9

 陽射しも風も穏やかで、外歩きを楽しむことのできるこの季節。通い慣れたいつもの道でも、花や木の実を見つけたり、虫の音が聞こえたりと、秋は自然の贈り物でいっぱいですね。こうして出会う「秋」のこと、ちょっと調べてみませんか?

 

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野の花えほん 秋と冬の花

前田まゆみ 文.絵
あすなろ書房
本体 \1500.
初版 2010.8
横19cm×縦25cm
対象:子どもから大人まで

 

 

 

 丁寧に描かれた植物画に、名前やその由来、見分けるポイントなどの解説。そして、摘んだ草花の(摘んでも良い場所だったら・・・ですけどね。)、お料理、染物、おもちゃや道具の作りかたなど、楽しみ方も紹介されています。情報満載・身近な植物のガイドブックです。散歩の時にただ抱えて歩くだけでも楽しくなりますよ。「春と夏の花」とセットでどうぞ!



ひっつき虫観察便利帳

岩槻秀明  文.写真
いかだ社
本体 \1,500.
初版 2010.7
横18.5cm×縦21cm
対象:子どもから大人まで

 

 

 

 草むらを歩くと洋服にくっつく草や木の実。ひっつき虫は。大人にはちょっと厄介ですが、子どもたちにとってはすてきな遊び仲間です。人間や動物に実がくっつくのは、移動することのできない植物が種を遠くまで撒き散らすために考え出した作戦です。たいていはネバネバや先の曲がったトゲトゲでくっつきますが、中には水に濡れると靴の裏につきやすくなる実もあるそうですよ。賢い植物たちの秘密が、この一冊に詰まっています。



きのこの絵本 ちいさな森のいのち

小林路子 文.絵
ハッピ−オウル社
本体 \1,600.
初版 2008.10
横22cm×縦29cm
対象:子どもから大人まで

 

 

 

 落ち葉やどんぐりは“ここだよ!ここにいるよ!”とアッピールしてきますが、きのこは物陰にひっそりといてミステリアス、というのがわたしの感想です。(^^) けれども、“見える人”の目にはちゃんと見えているのですね。きのこに魅せられて20年以上描き続けているという作者は、「気をつけて探せば、家の植木鉢や街路樹などの意外な場所でも見つかる」と書いています。早春から冬まで一年中のきのこの、(もう、それだけでもびっくりです。) 細密画に、丁寧な解説と索引が添えられています。


 

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