今どきのサンタさん”の号 2013.12

 ずっと以前のサンタさんたちには、地域差がありました。聖人風、小人風、ちょっと怖いなまはげ風・・・。やがて、クレメント・ムーアが「The Night Before Christmas」の詩を書き、テレビが家庭に普及し、今ではサンタさんのイメージは世界的に統一されたと言えるでしょう。この時期、誰が見ても「あの人」とわかる、白ひげに赤いコート姿が街中に出没中。さて、最も今風なサンタさんの実態は?

 

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100にんのサンタクロース

 

谷口智則 文・絵
文溪堂
\1,575.(税込)
初版 2013.11
横20cm×縦275cm
対象:3歳から

 

 

 

 なにしろ世界中の子どもたちにプレゼントを配るのですから、サンタさんは100人。そのサンタさんたちは、クリスマスイブのための準備にまるまる一年を費やしますが、まあこの辺りは、他のサンタさん本にもある情報ですね。この絵本によれば、今どきサンタ100人のいかにも今どきなのは、それぞれ好きな色と柄のサンタ服を着るところ。愉快なプリント地のサンタ服を着ている人もいますよ。会った時にサンタさんだってわかるかな?それに、雪や星や虹を自由にできるよう訓練しているらしいので、今年のクリスマス・イヴはプレゼントだけでなく、お天気にも注目すると良さそう。そんな100人の楽しみは、プレゼントを配り終わった後みんなで開くクリスマスパーティのようです。え?サンタさんの一番の楽しみは「プレゼント配り」じゃないの?食べたり歌ったりとブレイクした後、最後は聖歌を歌ってクリスマスの朝を迎えるのだそうです。ふ〜ん・・・。100人のポートレートと名前付き。

 


 

 

サンタさんたら、もう!

 

ひこ・田中     
小林万希子     
WAVE出版 
\1,365.(税込)
初版 2012.12
横20cm×縦27cm
対象:4歳から

 

 

 セイヤのところに来たサンタさんは、ちょっと・・・というか、かなりの慌てん坊。お部屋に入るためにパパたちから預かったカギ(煙突がありませんからね、現代のお家は。)を忘れるし、首にかけている「サンタさんカード(身分証明書)」は昨年のもの。そのうえ、セイヤからプレゼントを貰おうとするんだもの。しっかり太って、姿はいかにもサンタさん風なんですけどねぇ。そんなサンタさんの自慢は、袋に触っただけで誰にあげるプレゼントとだか分かることだと言います。そして翌朝、セイヤがプレゼントを開けてみると、あれれ・・・。サンタさんたら、もう!

 


 

みどりのふくの サンタさん

 


ビクトリア・ペルラ 
ミルナ・カンタレヴィック 
柴田真木子
バベルプレス
\1,575.(税込)
初版 2012.121

横22.5cm×縦23cm
対象:子どもから大人まで

 

 

    

 サンタさんたちがクリスマスイブの用意をしていると、天井からしずくが落ちてきました。雨漏り?何が起こったかと調べに出たサンタさんは、その様子にショックを受けました。北極の雪や氷が解け始めていたのです。温暖化のせいです。人間たちが長い間出し続けた二酸化炭素が、地球を毛布のように覆って、そのせいで地球の気温が上がってきたのです。冬が無くなったら、クリスマスはいったいどうなるの?サンタさんは世界中の子どもたちに力を借りようと出かけました。なぜなら、子どもたちには世界を変える力があるから。さて、サンタさんの訴えを聞いて、子どもたちはどうしたのでしょう?地球の子どもたちは今年もまたクリスマスを迎えられるのでしょうか?現代のサンタさんと子どもたちの物語です。


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