“掘って、掘って、地球を掘って!”の号 2012.10

 

 地面の下には、秘密と冒険が詰まっているらしいですよ。掘って、掘って、素敵なところを見つける人たち。ワクワクするものを発見する人たち。足の下には土があるだけだなんて思っていたら、楽しみを見逃してしまうかも。あなたも“掘る人”になりませんか?

こちらもどうぞ! → “秘密がいっぱい!土の中”の号

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地球をほる

  川端誠 文・絵
  BL出版
  \1,470.(税込)
  初版2011.9
  横22cm×縦28cm
  対象:4歳から 

 

 夏休み。子どもたちの旅行は、地面をを掘って地球の裏側へ。真ん中は熱いからちょっと斜めに進んで、到着はケンタッキー州の予定です。お父さんやお母さんの協力で、装備や食料の補給の準備も整った。いざ、出発。化石や、ちょっと良く分からないものも埋まっている中を掘って掘って掘って、スリリングな地中旅行です。ケンタッキーに近付くに連れて、絵が逆向きになり会話も英語になって、読み手をその気にさせてくれますよ。

 


 

地下鉄のできるまで
加古里子作・絵
福音館
\1,365.(税込)
初版1987/10
横24cm×縦24cm
対象:4歳から

 

 地下鉄の工事は見えない所で進み、ある日「○○線が開通します!」と知らされることになります。でも、道路や建物の下に穴を掘るのですから、上にご紹介した「地球をほる」ように、どこからでも気楽に掘ればいいということではありませんね。この絵本では、地下鉄を作るための様々な工法が、丁寧に説明されています。開削工法とシールド工法。鉄筋の組み立てや、排水、シールド掘削機の構造。「土留め壁との間に切り張りを入れる」なんて、人生でまず使う機会のなさそうな言葉も出てきます。このリアリティが、子どもたちの気持ちを引き付けるのでしょう。これを読んで、地面の下を掘るお仕事に憧れる子がたくさんいると思います。

 


 

恐竜研究所へようこそ

林原自然科学博物館
童心社
\2,625.(税込)
初版2010.7
横21cm×縦26cm
対象:小学生から

    

 恐竜発掘調査隊。恐竜マニアの憧れです!これも、掘るのが仕事。(^^) 化石の場合は、そもそもどこにうまっているのかが分からないのだから、地下鉄みたいに機械でほりまくるわけにはいきませんよね。この本で取り上げられているゴビ砂漠では、化石は比較的地表近くで見つかるようです。そのゴビ砂漠でも、まずは捜さなくてはいけない。見つかったら、化石を壊さないように慎重に掘り出して、さらに、持ち帰った化石は壊したりしないよう、慎重に慎重にクリーニング。はあ〜。夢いっぱいだけど、根気も必要なお仕事のようです。
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